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ブライダルチェック

新しい家族の安心のために

ブライダルチェックは、病気の心配がある人が受ける検査ではなく、妊娠や出産に影響がある病気の有無を確認する目的で行います。子宮や卵巣の病気、性感染症は初期には自覚症状のないことが多く、病気を放置すると不妊症や赤ちゃんの先天的な病気につながることもあります。
受診いただくタイミングは結婚前でも後でも構いませんが、ブライダルチェックをしておくことでご自身にとってもパートナーにとっても、これから望む赤ちゃんにとっても安心につながります。

子宮がん検診

日本では、子宮頸がんの患者さんの3人に1人が死亡しています。がん検診の受診率が低く、発見が遅れることが1つの原因とされています。初期の子宮頸がんには症状が全くなく、出血などの自覚症状が出る頃には進行していることが多く、子宮頸がんを確実に治すためには、がん検診による早期発見が不可欠です。内診室で内診台に乗ります。内診台では、足を軽く開いた状態で、腟から腟鏡という器具を挿入して、子宮頸部の内側の壁をこすって細胞を取り、異常な細胞がないかを調べます。
※性交渉未経験の方は、腟から器具入れることができないため、この検査を受けることができません。

経腟エコー

子宮や卵巣などを観察するための検査です。リアルタイムでエコー画像を得ることができるため、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮内膜症の有無など、月経痛や過多月経の原因となる病気が隠れていないか、その場で診断が行えます。子宮内膜の厚さや卵胞の大きさなど、詳しい検査もできるようになっているため、月経不順や排卵障害の診断を受けることも可能です。
内診室で内診台に乗ります。内診台では、足を軽く開いた状態で、腟の中に細長いエコーの機械(プローブ)を挿入し、子宮や卵巣などを超音波で観察し、診断を行います。挿入するプローブは細いものなので痛みはほとんどありません。
※性交渉未経験の方は、腟からプローブを入れることができないため、この検査を受けることができません。

クラミジア検査

クラミジア感染症は、多くみられる性感染症で、性行為によって感染し、子宮頸管に炎症をおこします。おりものが増えたり、下着に血液が付いたり、お腹の痛みを認めたり、性交時に痛みを認めたりしますが、特に症状が出ないことが多く、「無症候性感染」と言われています。特に症状が出ないことが多いため、性行為の相手がクラミジアに感染していることに気づいていない場合があるので、こちらが気を付けていても感染してしまうことがあります。進行すると、腹膜炎につながる危険性があります。治療せずに放置してしまうと子宮外妊娠や不妊症に関係したりすることがあります。特に妊婦の方の場合、産道を介して赤ちゃんが感染する危険性があり、赤ちゃんが感染してしまうと、新生児肺炎や結膜炎を引き起こすことがあります。
内診室で内診台に乗ります。内診台では、足を軽く開いた状態で、腟から腟鏡という器具を挿入して、子宮頸部の粘液を取り、クラミジアの遺伝子を検出します。